9月の閑話③

大住良之氏の「Jリーグを見殺しにしていいのか」と言うコラムを読んだ。
ちょうど前節の名古屋×新潟戦の結果を流すスポーツ番組を観ていて、つくづくJリーグ=日本代表の構図を認識していた矢先だったので、「その通り!」と思わず唸った。


前節の名古屋は明らかに杉本恵太の活躍で勝てた試合。
本田のゴールも、本田自身が「杉本のおかげ」とゲーム後のインタビューでも答えていた。
だけど、TVでは本田中心で流す。本田も活躍はしていたが…何か違和感がある。
楢崎、藤田も当然活躍はしていた。名前が出て当然である。
だけど、元日本代表の彼らの名前は出て、一番のゲームの立役者の名前が出て来ないのは。何故?
これでは、いつまで経っても全国に名前は知ってもらえない。
地元の番組では当然の如く出てくる名前が、全国放送では、日本代表じゃないから出て来ないの?
チームだってそうである。
浦和、横浜FM、鹿島、磐田は実績があるから名前が出てくるが、川崎F、清水はなかなか出て来ない。


TVも瞬な選手にスポットは当てる。
解ります。
だけど、それではいつまで経っても日本のサッカーは日本代表だけのものになってしまう。
だから同じ現象のバレーボールが、ゴールデンタイムに帯で放送されるが、Vリーグが放送される事は無い事が起こる。
これは日本人がいつまでもスポーツ=オリンピックと位置づけているからで、身近なスポーツに慣れ親しんでいない証拠かと思わざるを得ないのが寂しい。
早く、一人ひとりが身近なスポーツに親しむ「Jリーグ百年構想」の理念が日本中に拡がればと思うだけである。