‘05-’06 CL SF-1st leg  ミランAC×バルセロナ

前半ミランは飛ばしに飛ばした。
異次元の速さでパスが繋がり、プレスがかかる。
こんなにサッカーが進歩するなんて、クライフは現役時代に想像したのだろうか?

前半は固さが残るバルサに対し、ミランは序盤を制する勢いでバルサに襲い掛かった。対するバルサも弱腰を全く見せずに、得意のポゼッションを上げていく。
とにかく前半は息もつかせないハイペースでサッカーが進行していく。
前半終了時点ではまったくの互角。
ただ、前半終了寸前のホイッスルが鳴る前に、いつもの笑顔が少しだけ戻りつつあったロナウジーニョだけは、後半のイメージが出来ていたのではないかと思う。

後半は「まさにロナウジーニョ!」の一言。
決勝点を決めたジュリ、好調のイエニスタ、闘志みなぎりDFを統率したプジョル。皆輝く中で一際輝いていた。
あの浮き球でのパス。あそこしか通らないパス。昨年みせたトゥーキックシュート同様に「ここしかない、これしかない」チョイスを魅せつけた。

ミランの悲劇はインザーギの体調不良による欠場だろう。インザーギがいたら勝敗は変わっていた可能性は十分にある。

来週のカンプノウでは一体どうなる事だろうか?
今日出場しなかったデコとインザーギはピッチに戻るだろう。
この二人が明暗を分けたら、アウェイゴール1点だけでは、十分なビハインドにはならないだろう。
来週が楽しみである。