2006天皇杯 4回戦 名古屋×仙台

今日はコメントに難しい試合でしたね。
前半早々の良い時間帯に得点できれば、この試合の主導権は全てこちらに来るはずであった。しかしながら詰めが悪く、いつも通り相手に合わせてしまうお人好しさで、試合の主導権をイーブンにさせてしまった。
ただ、やはり個人の自力(久し振りにJ1選手とJ2選手のレベル差を感じた)は明らかだった事が幸いして、ヨンセンの上手い動きと身体的特徴を活かした唯一のゴールが、結果的に決勝点となり、前半を終えてしまった。
前半は明らかに運を自ら見放してしまい、試合を難しくした。そのつけが後半へと流れ込んでしまった。
後半は観ていて本当に面白くなかった。ポゼッションは上がるが全く華が無い。リスクを犯さないから、引いてカウンターを狙う相手に、決定的な仕事はさせないものの、悪いリズムを45分刻まれてしまい、気分が悪くなった。
恐らく選手もそうだろう。だからこのレベルの試合で必要の無いイエローを2枚も貰ってしまい、このイエローが悪いほうに流れなければ良いので有るが・・・。


しかし、名古屋はどうして「相手に合わした試合運び」しか出来ないのであろうか?
自分達で試合を作る意識にあまりにも欠けすぎではないかと思う。私も個人競技で有るが歳を取ってからもテニスだけは定期的に続けている。若い学生達と打ち合ったり、試合を行ったりしても、体力的な衰えをカバー出来るほどの技術だけは有るから、あまり負ける気がしない。だけど、思わぬ相手(例えば、同年代やミックスダブルスで行う明らかなレベルの低い相手)には苦戦したり、負けたりする事もある。その原因はいつも解っている―――「相手に合わしてしまう」と言うこと。
何故に「相手に合わしてしまう」のかは自分でも良く解からないが、多分「いつでも勝てるから」「本気になれば」と言う気持ち(メンタルの弱さで、相手に失礼だと思うのであるが・・・)が有るからだろう。これはアマチュア的、且つ趣味的な気持ちがそうさせていると思う。(学生時代は試合だけは「必ず勝つ」と言う気持ちだけで戦ったもんな)
まさかプロ選手がそんな気持ちで戦ってはいないであろうが、レベルはそんな感じじゃないのか。個人の目標とチームの目標、クラブの目標が一体になっていない。だから結果として「相手に合わせて・・・」=「辻褄だけ合わせた」試合を行い、自ら追い込んでいるとしか思えない。「成功する」と言うことを、本当に名古屋は関係する全員で考えて行く時期だと思う。(サポーター離れも酷くなっているような気がする)