2006 J1 第6節 浦和×名古屋

子供の春休みを利用した私の関東遠征が終わりました。
土曜日は新横浜で途中下車して、マルケスに会いに青の戦い「横浜×FC東京」を観戦。
久し振りに会ったマルケスは序盤こそ、ドゥトラマグロンのブラジルトリオで楽しそうにサッカーしていました。この姿を観て、名古屋に来なかった理由は明らかにブラジル路線から脱却した名古屋では、楽しいサッカーは出来ないと踏んだのでしょう。
残念ですが、これで全ての過去の思い出として割り切る事が出来ました。


さて、本題の赤の戦い「浦和戦」ですが、前日に観た横浜×FC東京戦を彷彿させる試合内容で、圧倒的に攻め立てるホーム側と、守備に徹底したアウェイ側の戦い方にそれなりに見応えは感じましたし、試合終盤は守り切るだけで無く、とにかく1点取ってやろうと気迫も見て取れました。
ゲームプランの是非はともかく、選手が戦う姿が観る側に伝わるのが、良いゲームなのです。だから、浦和の闘××が「つまらないサッカー」だとか言うのは、首位チームのプレーヤーだから許せるが、ただ浦和が2部落ちした時や、今の強固な基礎が出来た頃の浦和については、彼が知らないだけの幸せ者であると思ってしまうのは私だけかな。
浦和側から見れば「つまらないサッカー」としか映らない今の名古屋のサッカー。とにかく、今は我慢しよう。


試合はしっかり守ってカウンターが戦術で、トリプルボランチを配した4−5−1はセンターを厚くして、浦和の攻撃のリズムを分断するゲームプラン。
セフ監督見事にオメデトウ!当たりましたね。
ホーム40,000人以上の後押しも有り、イケイケ浦和の序盤の攻撃を、運にも助けられて、何とか凌ぎきると、後半アレックスの代表戦疲れからか、右サイドを大森と直志両名で制圧。左サイドも有村が危なげなく守り切ると、金と本田が攻撃を作る姿勢を出し、徐々に浦和の顎が上がり始める。
そして、藤田投入後は得点の予感も出始め、両SB、CBの上がりも効果的に表れ、ポジションチェンジを交え始めた時に、あの玉田からの絶妙な折り返しに「俺等の宝。本田が、その左足で」外してしまう(前半浦和も小野が思い切り吹かしたから、どっちもどっちだな)落ち。そして、ドロー。
ゲーム後は、両チームとも今節は妥当な結果だったと言えるじゃなかったのか。
ただ、名古屋はセフ監督が言う通り、攻撃の形がしっかり見えて来ないのは課題である。
玉田頼みでは以前のマルケス頼みと何ら変わらない。藤田が攻撃のキーマンである事は間違い無いが、藤田が居なかった開幕から5節は守備確認だったのか?となってしまう。
違うよ。違う。藤田以外でも自分で行こうする気持ちの無さが、バロメーターだったように思えてならない。
今年は少なくともゴール裏は「直ぐ」の結果を求めていない。「繋がる」結果を求めているはず。パスが繋がらないのと同じで、チーム内で気持ちの温度差がそのまま表れるゲームだと、大分や甲府戦で見せた戦い方になってしまう。温度差が小さければC大阪や鹿島や浦和戦で見せた戦いが出来る。
今の名古屋は、得点力こそリーグ再下位であるが、失点はリーグ3位タイ。何とかなるよ。
W杯中断期がカギとなる。
更なるチームの結束を求め、明るく楽しいサッカーをしようじゃないか。
今年はオランダやベルギー辺りで合宿ってもいいじゃないのかな?