軽いプレー

物事を人に伝えるのは大変な労力が要る。仕事というのはそんな労力の繰り返しである。
だからこそ「簡単に」、「内容濃く」、「スピーディーに」と、どんな仕事においても求められ、キーワードの一つとなって日進月歩の原動力となっている。
サッカーもポジションがあって一人一人の役割がある団体競技であるから、これらが求められる事は必然であり、これらは「魅せるプレー」に形を変えて、後世に繋いでいるので、「魅せるプレー」はこれらの要素で構成されていると思う。

「魅せるプレー」については、最近では今年の全国高校選手権覇者となった野洲高校が話題となった。当時、色々と意見が出ていたが、「勝者は強し」で賛成論が多かったと記憶している。
私も魅せられる側であるから、当然その指導方針には賛成できるのだが、ただ「魅せるプレー」は使い方(=TPO)を外せば、ただの「軽いプレー」に格落ちしてしまうので、本来は注意を必要(ミスと呼ばれてしまうからね)とする。
それを「使う時」、「使う場所」、「使う目的」を考える事が出来る指導者や選手達が、どれだけこの日本の地に居るのか?と思うと、少々不安な側面も見せられる。「魅せるプレー」の賛成論者、サポーターを含めた観客側は、本当に許容しているのであろうか。最近の色々なネットの書き込みを見ていると「?」マークが先行してしまうのは気のせいか。

例えば最近、名古屋の試合を観ていると、こんな「軽いプレー」から失点しているような気がする。勿論、今は成長期であるから、この経験を糧に失点を少なくする必要がチーム全体にある。チャレンジも必要であるが、TPOについては是非考えてゲームを進行して欲しいものである。