マルケス バチスタ ド アブレウ

名古屋のマルケスの退団がクラブから発表された。
理由は家族の問題だそうだ。仕方ないと思う反面、本当に残念だ。
'03シーズンにやはり5月末をもって退団したイヴォ(ヴァスティッチオーストリアの英雄)に代わりやってきたのがマルケスであった。
マルケスと初めて会ったのは、トヨスポの練習場。練習場移動の為、なで肩で飄々と歩いて来るマルケスとすれ違った時に、気軽に挨拶をしてくれた事を憶えている。
初お披露目となった京都戦(あの時京都は角田、大野、松井、鈴木慎吾が在籍していたな)で、惜しくもオーバーヘッドが外れ、ゴール裏のため息(大半のサポはイヴォと比較していたなぁ)を誘っていた。
その年、ガルソンと呼ばれたマルケスは期待通りの活躍を見せ、'04シーズンではJベストイレブンにも選ばれた。
私はマルケスが好きだった。試合前の練習は見るだけの価値はあったと思うし、特に切れ切れのマルケスターン(そう呼んでいるのは私たち一部だけとは思うが、トラップするかと思わせターンをしてボールを流す)は、子供たちの手本となる技だった。全ての技が一流だった。
そして、'05シーズンのレプリカはピクシー以来二人目の個人名マルケスの名を入れた。たった数試合一緒に戦っただけだが、私はマルケスが来日して言った「名古屋を優勝させる為に来たんだ。加入した全てのチームは優勝したんだ」の言葉を信じたいと思う。少なくとも私の背中にマルケスの名が刻まれている間に。
14日の神戸戦は期待します。チームに勝利をもたらせてくれる事を。そしてその後に心から「ありがとう」を言います。